宮城県菓子店

2016.12.21

郷土の文化遺産を銘菓に

鳴子温泉の和洋菓子店 大坂屋

店主の久保原六郎さん 晩秋の鳴子温泉を訪ねました。

 宮城県の大崎地方北西部に位置し紅葉の時期には最高の癒しが待っている、ほっこりとした「いで湯の里」に大坂屋さんの看板を見つけ寄らせて頂きました。

 店主の久保原六郎さんは和洋菓子店を継いで早や40数年、今は息子さんが四代目として技術等を継承しておりましたが、ご本人も店番をしておりまして地元鳴子温泉の事や菓子組合の理事として運営に携わって頂いた頃の事等いろいろなお話を伺うことが出来ました。

銘菓かま男・なるこ温泉サブレー 今から400年前の藩政時代、伊達藩に伝わる「釜男」かまどや囲炉裏を守る火の神の事、郷土に伝わる文化遺産を銘菓にしたく精選原料を使用し「銘菓かま男」を作り上げました。商標登録も取得済です。もう一つのメインが「なるこ温泉サブレー」で40年前に知り合いから受け継ぎ良質の原料を使い鳴子の銘菓として、又店内には約20数種類のお菓子が陳列され観光客に好評を得ている。最盛期の頃から比べると観光客も減り、昔のようにお菓子を沢山買う頻度も減っている事を実感せざるを得ないそうです。そのため最近は販路拡大を図り「道の駅」等を活用し、お菓子の良さを宣伝しながら売ることが大切とのこと、お菓子屋さんの置かれている現状が伝わってきました。息子さんは観光客の希望に応じてお菓子の体験教室を毎日の様に又地元の小学生にお菓子作りを指導する等普及に励んでいる姿が伺えました。

 鳴子温泉には沢山の銘産品があります。鳴子支部員夫々が日々技術の向上を図り、中でも支部長の宮本武氏のご尽力により知り合いにデザインをお願いして仕上げました統一の紙袋(冠婚葬祭用に色分けされている)を使い菓子の販売に精を出しているそうです。鳴子支部の皆さんの努力が垣間見えこの思いがお客様に伝わり沢山のお土産を買って頂きたい、そういう思いを抱いて帰路につきました。

 宮城県菓子工業組合・佐藤あや子