福島県レポート

2016.10.17

こだわりのある自家製餡の増産を目指して

 本年2月に、県組合事務局から「ものづくり・商業・サービス業新展開支援事業」という国補助金の公募案内がありました。

 この頃、私は、こだわりのある自家製あんの増産が可能とするような機械設備などの導入を検討していたところでした。

新たに導入した豆煮窯・餡煉機 早速、詳細な資料を取り寄せて、この補助金が活用できないのかを検討しました結果、私が考えていた機械設備が補助対象となることがわかりました。公募でたいへん競争率が高い補助金であるとわかりましたが、私は、この補助金を何とか獲得したいと考え、チャレンジすることとしました。導入したい機械設備はいろいろありましたが、迷った末、製餡工程の豆煮釜と餡煉機にしました。何といっても今までより良質の餡を作るのだという意気込みを全面に訴えることにしました。過去の補助採択の成功事例も参考にさせていただくため、関係機関に相談し、ハードルの高い制度に挑戦、その結果、50ページ以上の内容の申請書類にもなりました。大事な国税を使わせていただく制度なだけに、申請、審査はかなり厳しいのは当たり前です。指導機関に、電話で質問させていただき、理解できないところは、直接何度も足を運んでの指導を仰ぎました。この指導をいただくため、かなり時間を費やしたと思います。申請一か月半後に「補助金採択」の通知が届いた時は、努力が実ったと、正直ありがたく思いました。同時に、良質の餡を作る信念がぶれずに気を引き締めて、次の手順を進めていかなくてはならないわけで、業者、メーカーさんとの緻密な連絡や打ち合わせは欠かせませんでした。念願の機械設備だけに、これから益々努力、精進していかなければと責任を感じております。自分が楽になるのではなく、その前に、お客様に喜んでいただける商品にしていくことに、この制度を利用した意味があると思います。

安積野菓子処  平田屋 当店(安積野菓子処平田屋)は、明治32年創業で、私で五代目、娘婿の征行が六代目で後継者です。東日本大震災の6月に一緒に仕事をすることになり、早5年が過ぎる修業は、修善寺和楽の飯塚先生の元で行い、和菓子屋のいろはを叩き込まれました。日々、仕事に追われていますが、毎日、一歩一歩自分のものにし、実力をつけている様子がわかります。長い目で守っていきたいものです。若い夫婦がお店の将来について夢を持って話しているのは何とも頼もしくもあり、力強さを感じます。しかし、郡山はお菓子のレベルは高く、お客様の口はこえています。中途半端な味では相手にされないのは過去経験済みで、小さなお店は、日々努力の積み重ねの毎日です。県菓子工業組合主催の講習会の時は、真に真剣そのもの何かを得て帰ろうと、講師の一言一句に聞き入っている姿は圧倒されます。そこに若い人の意気込みが感じ取れます。

 福島県菓子工業組合監事・平田清喜