鹿児島県レポート

2016.09.16

ひんやり冷たくて心温まるお話

セイカ食品株式会社

南国白くま 「暑いねえ。シロクマ食べたいね」鹿児島の夏に必ず交わされる会話です。

 県外の方が聞いたら驚くようなセリフですが、その正体は練乳がけのフルーツがたっぷり入った白いかき氷なのです。

 街を歩けば、あちらこちらの飲食店で「氷白熊」の文字を見かけ、鹿児島人には当たり前で、夏の必需品とも言えます。

 シロクマの名前の由来は、最初に作ったお店が使用していた練乳のレッテルが白熊印だったので、そこから付けたそうなのですが、フルーツをバランスよく配置し、白熊の顔に似せて盛り合わせるお店も少なくありません。

 この「氷白熊」をご家庭でいつでも手軽に食べられるようにしたのが、セイカ食品㈱の「南国白くま」なのです。カップの中に、フルーツも小豆も練乳もたっぷり入り、シャリシャリとした食感は、まさに「氷白熊」。

 そして、このシロクマに関して、心温まるお話があるのです。

ホッキョクグマのカナちゃん  写真提供‥鹿児島市平川動物公園 鹿児島市平川動物公園には、現在は高齢のカナちゃんだけになってしまいましたが、ホッキョクグマ(シロクマ)が展示されています。

 南国鹿児島の夏は、ホッキョクグマにとっては、過酷なものと思われます。そこで、セイカ食品㈱製菓部部長の牧迫昭郎氏によると、1991年から毎年、氷の塊(37㎏)を一日2個、真夏の約50日間、ホッキョクグマへのお中元として届けているそうです。

 ひんやり冷たい氷は、しばし遠い北極の地を思い出させてくれるのではないでしょうか。動物園では、氷のプレゼントの時間は、餌やりと生態の解説も伴い、夏休み中の子どもたちを楽しませる時間ともなっています。

 また、地球温暖化により、ホッキョクグマの生息する北極の氷が減少していることが現在問題視されていますが、セイカ食品㈱ではWWFジャパンの地球温暖化防止活動への協賛として、「南国白くま」の売上の一部を、2010年から継続して寄付しているそうです。

 シャイで愛らしいホッキョクグマのカナちゃん、氷で夏を乗り越えて、元気で長生きして、これからもみんなを楽しませてね。

 鹿児島県菓子工業組合事務局長・惠島理子