埼玉県菓子店

2016.08.17

無添加目標の菓子つくり

さいたま市 菓房はら山

菓房はら山のお菓子 今回はさいたま市緑区で営業する菓房はら山さんを紹介します。創業は昭和49年と県内では比較的新しいお店ですが、膨張剤以外は無添加をお店の特徴に掲げて地元で大変人気があります。

 緑区は旧浦和市の東側で海抜2・5メートルと元々湿地帯と沼地が多い所で住宅建設に適さない土地と言われてきましたが、さいたまスタジアム建設と地下鉄開通に触発され近年人口が激増した場所です。軟弱地盤の関係で家持ち一軒家の住人がほとんどで平均収入はさいたま市中でも2番目に多いホワイトカラー住人の区です。

 二代目店主にポリシーとお客様へどのようにアピールしているかを聞きました。「お菓子づくりはまず、安心安全な原材料の確保から。お菓子の材料で欠かせないのがお米、小豆、小麦粉、卵などの農産物です。はら山は農産物を厳選吟味し、農業者との交流を深め、信頼のおける生産現場から届く確かなものを材料として使用しています。特に力を入れてお客様にアピールしているのが鶏卵と色素です。鶏卵はすべてのお菓子を平飼い卵でつくっています。合成着色料と科学抽出の着色料は使わずお菓子の色付けは有機野菜や果実から自店で煮る絞るだけの作業で作っています」

 一番の看板商品は銘菓『宮うさぎ』です。社記によると第九代開化天皇の御代の創建と伝えられる浦和の調神社(つきじんじゃ)が有ります。ここは社名のつきから十五夜などの月待ち信仰が古くからあり狛犬で無く狛うさぎが居ます。良いツキにあやかれますようにとカステラ饅頭にうさぎの焼印を押した焼菓子で一個97円(税込)です。続いて銘菓『二七饅頭』ですが、浦和は二の日と七の日に市が立っていた事から名付けました。薄皮黒糖饅頭で一個87円です。創業時からどら焼きも看板商品で小倉・白餡・うぐいす餡と三種類有り一個162円です。従来からの看板商品三種に加え新たな看板商品に育てようとしているのが創作銘菓『浦』です。こちらは郷土浦和のイメージで国内産栗餡を時雨で包み松の実とニッキを添えて蒸し上げてます。一個259円です。

 さいたまスタジアムの緑区は普段の浦和レッズの試合も有りますが次の東京オリンピックの会場にもなることから更なる賑わいとなり、はら山さんの更なる販売強化も見込まれる事でしょう。

 埼玉県菓子工業組合副理事長兼専務理事・中島祥夫