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親と子をつなぐ和菓子作りの協同作業

石川県のオレンジリボンキャンペーンに和菓子の匠たちが協力

親子和菓子作り体験で教える職人達 オレンジリボンは、児童虐待防止のシンボルマークです。石川県では平成19年度から児童虐待を未然に防止するため、秋の児童虐待防止推進月間を中心に「オレンジリボンキャンペーン」を実施し、児童虐待防止の広報・啓発活動を行っています。

 中でも、県内の子育てを支援する様々な団体が参加するイベント・子育て支援メッセで、平成23年から毎年、石川県菓子工業組合と県が協力して実施する『親子和菓子作り体験』は、県内の多くのみなさまに児童虐待防止に関するメッセージを伝え、また親子の絆をより一層深めながら百万石の菓子文化に触れる機会として、とても注目されています。

 「私は、この和菓子作り体験は、単なる団体とのタイアップ企画ではなく、小出進理事長をはじめとする県菓子工業組合皆様のオレンジリボンキャンペーンに対する深いご理解と、ご協力いただいた和菓子職人の皆様の児童虐待防止に対する熱い思いがあって成り立っているイベントだと感じています」と語る石川県健康福祉部・少子化対策監室家庭福祉グループ山本瑞輝リーダーと「今年もよろしくお願いいたします。で始まる白衣の胸にオレンジのリボンをつけて楽しく奮闘する1日。仲良い県スタッフの皆様と組合のコラボ事業のスタートです。和菓子作り体験がメインですが、年々内容はバージョンアップし、お客様にも益々楽しんで頂いています」と語る県菓子工業組合中村辰男常務理事。県と県菓子工業組合。今ではこの事業を通じて互いに阿吽の呼吸、打てば響く人と人の間柄。だからこそさらに磨かれて向上するコラボ事業。

 お客様と職人たちの和気藹々とした雰囲気と、それを見守る県スタッフ。県の山本リーダーは「実際に、参加された方たちには大変好評で、毎年この和菓子作りを楽しみに来場する方も多く(中には定員の関係からお断りせざるを得ない場合もありました)この体験を通じてオレンジリボンキャンペーンの存在を初めて知り、児童虐待防止について考える機会となった方も多いようです。県菓子工業組合の皆様、県内の児童虐待の未然防止に向け、これからもどうぞよろしくお願いいたします。そして、今年も一緒にがんばりましょう」と今後に期待を寄せています。

 県菓子工業組合の中村常務理事は「実は、お客様に披露する匠の技コーナー、人気キャラクターを模した上生菓子作りが、組合員同士の切磋琢磨にも繋がっています。同じ職人が真剣に作業する姿は他のメンバーもなかなか見ることもないからです」と本事業による技術者としての意義も感じ「教える職人の楽しいトーク、いつまでも絶えないお客様の笑い声、たまに聞こえるダメ出し、最後まで大盛況です。中には『私達はいつの間にか組合の先輩方から〝チームオレンジ〟と呼ばれ期待されているのでは!(粟森剛君)』と勘違いしている後輩も。これからもお客様の笑顔を一番に考えながら、日々精進していきたいと思います」と本事業のこれからの姿に思いを寄せています。

 石川県菓子工業組合事業企画委員会・深沢大

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