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仙台駄菓子魅力知って

地元学生が催し 来店客と交流

仙台駄菓子の魅力を伝えるイベントを企画した学生ら 300年以上の歴史を誇る仙台駄菓子の魅力を知ってもらおうと、仙台市青葉区の「仙台駄菓子本舗熊谷屋」で、地元大学生が企画したイベントが4月16日(土)にあった。

 企画したのは若者と地域社会を結びつけるための人材育成を行なう一般社団法人の中小企業課題解決プログラム「いぐする隊」(いぐする=良くするの仙台弁)に参加する東北大と東北学院大の男女4人。

 学生たちはイラストや商品の特徴を記した手作りボードを売り場に設置。普段は袋や箱に詰められて売られている駄菓子を1個から買えるようにした。来店客と交流し、1695年創業の熊谷屋の歴史や仙台駄菓子の魅力を伝えた。

 20~30代をターゲットに企画したという東北学院大4年阿部加奈子さん(21)は「若い女性にも駄菓子に親しんでもらえた」と話した。

 いぐする隊は2014年5月に発足。3期にわたって大学生29人が中小企業に対し、経営課題の解決に向けたアイディアを提案してきた。3期生に当たる阿部さんら4人は提案後にイベントの開催を熊谷屋社長に打診し、熊谷屋も同じく若い世代に仙台駄菓子の魅力を広めたいという意向から共に昨年9月から準備を進めてきた。

 イベントの告知や広告には費用をかけず、また20~30代がターゲットということでSNSであるTwitterやFacebookを利用し集客に努めた。当日も学生らが店頭に立ち呼び込みをしたり立て看板なども設置した。

 普段仙台駄菓子と接することのないお客様にも「少しずつ味見ができてうれしい」と今回の企画は好評を得ることができた。また参加した学生らも物を売ることの大変さと楽しさ、そして仙台駄菓子の魅力を深く知ることができた。

 宮城県菓子工業組合常務理事・熊谷典博

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