兵庫県レポート

2016.06.20

工芸菓子技術講習会

お伊勢さん菓子博出展に向けて

工芸菓子技術講習会 兵庫県菓子工業組合では組合員の技術向上と若手の育成を図るため、平成26年度より工芸菓子技術講習会を開催しています。1年に2回ずつ講習を行い、初年度は初歩的なもの、2年目はワイヤーなどを使った松を制作してきました。

桜の花(工芸菓子) 今年度も2回程度の開催予定で、第1回目を平成28年5月25日に神戸市立六甲道勤労センターの料理教室にて開催しました。本年度は「桜」を2回に分けて制作します。神戸市生菓子協会、神戸生菓子経営研究会と連携し、第27回全国菓子大博覧会・三重に出展する工芸菓子作品の一部として使用できる作品を作るのが目標です。講師は小竹睦夫氏(二つ茶屋)と井上正蔵氏(本髙砂屋)で、受講生15名が参加しました。

 まず、ワイヤーに生地を巻きつけて茎を作り、花びらを作ります。そして花びらにすじを入れ、少し丸みをつけます。気が遠くなるような細かい作業の連続ですが、コツは「楽しんでやること」だそうで、これは普段の菓子作りにおいても重要なことだと井上氏。楽しむことによって様々な発見があるそうです。受講生の皆さんはたいへん熱心に聞きながら作業していました。そのようにして作成した花びらを乾燥させているうちに、茎に子房やがく、おしべなどをつけていきます。特別な材料を使うわけではありませんが、ひとつひとつが非常に精巧に作られていきます。本物と見間違いそうな緻密な作品を作るためには、普段から花や木などを細かく観察することが大事とのことです。花びらをつけ、ひとつの花を完成させるのにたいへんな労力がかかりますが「木」を制作するとなるとさらに膨大な桜の花が必要となります。受講生の皆さんには次回(秋開催予定)までに各自100個の花を作ってくることという課題が出ました。この桜が満開となり、来年のお伊勢さん菓子博に花を添えられるように願っています。

 兵庫県菓子工業組合事務局・奥山優子