各地の菓子店探訪,茨城県菓子店

2016.04.18

木内製菓 株式会社

仕事も社会貢献も全力投球

木内製菓 私たちの仕事は、神社仏閣とは縁の切れないものだと思います。

 門前で商売をされている方や、寺社に関わる菓子を作られている方、長くお付き合いをしていると、寺社の行事に関わる機会も自然と多くなってくるものです。

 今回は、鹿島神宮の行事の中でも最も規模が大きなお祭り『祭頭祭』、その祭の奉仕役として、74年ぶり選ばれた地区の、祭事委員長として御多忙中の木内製菓さんを訪問いたしました。

 木内製菓さんは明治34年に創業、先代の政雄さんが大手スーパーへの卸業を始められ、四代目の政和さんが「おいしいとお客様から喜んでもらう」をモットーに事業展開をして、現在では関東一円、西は静岡県まで、朝生菓子をスーパーへ卸す様になったそうです。

 今回は、関東甲信越ブロック茨城大会の翌日に行われるエクスカーションで、木内製菓さんの工場を見学させて頂けるという事で、参加者全員で御邪魔いたしまして、その様子を取材させて頂きました。店売りとは違う、卸業ならではの御苦労もお聞きする事が出来ましたので、幾つかご紹介させて頂きます。

 まずは、生産ラインの部屋に入る前には、エアシャワーでの徹底した衛生管理をしていること。

 次に一年を通して工場内を一定の温度にしておくための夏場の温度管理の大変なこと。

 蒸煉場での材料の投入は常に2人で作業を行い、負担軽減を図ると共に、二人でチェックする事で配合のミスをなくしていること。また翌日作業担当者が試食して硬さを確認していること。

 シール管理は別棟で日付を印刷しているが、スーパーによっては管理票が何枚もあるので表示には苦労していること。

 品質管理室では、菌の検査を行うほか、商品の経時変化を見るためのサンプルを消費期限+1日位保管してクレームに備えることなど、生産ラインの並ぶ部屋を回りながら、一つ一つ丁寧に説明して頂きました。

 その中には震災の爪痕が残っている部屋もあり、今も柱が斜めになっているが、ラインを止める事が出来ないのでそのままになっている事や、液状化現象の影響で床が凸凹になった事など、当時大変だったお話も伺いました。

 木内さんご自身、身長もあり体格の良い方なのですが、とてもパワフルな方で、震災後すぐに従業員のためのガソリンも工面するなどして、数日後には製造を再開したそうです。

 その後我々は鹿島神宮に行き、正式参拝させて頂き、本来なら入る事の出来ない本殿裏にある御神木を間近で拝見させて頂きました。

 最後になりますが、冒頭に書きました鹿島神宮の『祭頭祭』とは、奈良時代に九州へ旅立つ東国の防人たちが、鹿島神宮に集まり武運長久と旅の安全を祈った「鹿島立ち」の故事を表す祭りが始まりだったそうです、現代では五穀豊穣を願って鹿島地方に春を告げる祭になったそうです。

 木内社長より一言頂きました。「鹿島の神様は勝利の神様で有名ですが、決断の神様でもあります。仕事も社会貢献も何か新たなことにチャレンジする時には、パワーをいただき強い意志で望みます」

 全菓連青年部関東・甲信越ブロック長・内ケ嶋修

店舗データ

木内製菓 株式会社
〒314-0133 茨城県神栖市息栖751-1
電話 0120-707-608