イベント開催&レポート,兵庫県レポート

2016.03.18

橘がつなぐ菓子文化  「橘」を知る

お菓子の起源を訪ねて─橘街道プロジェクト

 今回の事業は、近畿の中で経済産業省の地域資源活用ネットワーク構築事業として活動していました「橘街道プロジェクト」に刺激を受け、兵庫県菓子工業組合として単独での継続事業となる事に取り組もうとする第一回目のものです。

橘街道講演会 兵庫県北部の豊岡市には菓祖神「田道間守」を祀る中嶋神社があります。「橘街道」を通じて、菓子作りにおける「歴史」「神話」「物語」に裏付けされた「菓子作り」を行うことで、地元兵庫だけでなく、垂仁天皇御陵や中嶋神社同様に田道間守を祀る橘寺のある奈良、同じく橘本神社のある和歌山、そして都であった京都を巡り、皇室との縁の深い伊勢神宮の三重に繋がる、古事記や日本書紀の時代の壮大なロマンへと繋がる魅力が、菓子作りに反映してきます。

 この講演会では「橘」の研究家で、香りの研究所所長で大分大学客員教授の吉武利文氏に「歴史」「民俗学」「香りの文化」等、幅広い分野での「橘」の存在とその発展的な事象を含めての講演を、映像を交えながら行っていただきました。菓子工業組合員はもとより、一般からのご応募いただいたお客様方も共にご参加いただきました。

 また会場では「橘」を使った菓子も来場者に召し上がっていただく事で、歴史と文化、そして菓子とが立体的に交差し合うことを体験していただけたと思います。

 尚、第二回の講演会は、三月二十三日に、神戸において、歴史家で園田学園女子大学教授の田辺眞人氏に、「歴史の中の橘」として、地元兵庫に於ける橘の様々な形をお話しいただきます。

 兵庫県菓子工業組合として、このような「橘」に関する勉強会を今後も継続し、お客様方と共に「橘」を通して「菓子」というロマンをお楽しみいただける機会を作っていきたいと考えています。

 兵庫県菓子工業組合・日崎隆広