長崎県レポート

2015.11.17

長崎さるく、くんちとお菓子

イベント続きの10月

 長崎の「和、華、蘭」文化は少し前回で登場しましたが、長崎と言えば「長崎カステラ、桃カステラ」「ちゃんぽん、皿うどん」「からすみ」そして観光の「長崎さるく」と言われる。「さるく」とはぶらぶらすると言う意味があります。2006年から始まり今年で8年目となります。色々なコースの観光が楽しめます。全部でコースもあります。一人でぶらぶら歩く「遊さるく」、予約してガイドさんに説明を受けながら歩く「通さるく(有料、要予約)」、特別なその季節や状況で内容が変わる「学さるく(有料、要予約)」と3パターンが有ります。その他「さるく見聞館探訪(有料、期間あり、要予約)」、ランタンさるく(ランタンフェスティバルの時、有料、要予約)、くんちさるく(長崎くんちのとき、有料、要予約)もあり、観光の盛りだくさんであります。私たちも地域を紹介する。又、自店、商品を紹介する絶好の機会であると同時に、色んな話が出来るために自分自身も勉強するきっかけになります(お菓子のことも、地域のことも)。後2年で10年目を迎えるのですが、どうゆう節目を作れるのか迎えるのか楽しみでも有ります。今までお菓子を作ることが先行していましたが、お菓子の歴史、由来、歳時記など、現在は核家族となり風習などを知る人が少なくなり、お菓子の形態が変わってきています。その中、多くの人に知ってもらえるためには、パンフレット活用や話し方が必要である事を感じてきました。オーナーシェフが話すとお客さんが真剣に聞かれ納得されます。オーナーシェフの強みである。コンビニとは違う。このことも菓子の歴史を背負っている我々お菓子屋の使命なのかもしれません。過去、現在、そして未来とつながる素晴らしい菓子、歴史のなかで生まれ、歴史のなかで活躍し、そして新たな歴史を築いていく支える主人公となるであろう菓子。残していかなければいけないお菓子、変わっていくお菓子と課題が多いが、やりがいもあるのではないでしょうか。

 十月になると「長崎くんち」が始まります。三日(庭見世)、四日(人数揃い)そして七、八、九日と続きます。三日(庭見世)には恵比寿、大黒の砂糖と餅粉で作るお面(ぬくめ細工の飾り菓子)や金花糖の鯛の砂糖菓子、桃饅頭、大きな栗饅頭、大きな桃カステラ等が見せ場であり、甘いもののお披露目であります。砂糖文化が活きづいてきた町ならではであります。四日は町内で出し物の披露があり、七、八、九日は、年番町、踊り町の本番である。年番町では、神様が旅されるお供とお世話役、そして、踊り町にとっては六月から稽古してきた腕の見せ所であります。町上げてのお祭りです。長崎の匂いがする一瞬であります。

 十月十日、十一日と出島で開かれる蔵出しフェスタのシュガーロードで100人カステラ(カステラをその場でカットする)のふるまい、又、お菓子の練りきり体験などこの月は休まる暇もない。でもこれで全てが活気付けば全て良しであります。しかしこれも若者の力が必要です。若者のパワーに万歳である。

 長崎県菓子工業組合・岩永徳二