各地の菓子店探訪,岡山県菓子店

2015.10.19

つるの玉子本舗 下山松壽軒

和洋折衷のオリジナル菓子

つるの玉子本舗 下山松壽軒 「つるの玉子」で有名な明治20年創業の老舗菓子舗、つるの玉子本舗下山松壽軒をご紹介します。JR岡山駅東口より桃太郎大通りを後楽園に向かい、西川を過ぎると右手にお店の看板が見えます。お話は毎日楽しそうにお客様と談笑する社長のお母様に伺いました。

 「つるの玉子」は初代下山治四郎が日本三名園のひとつとして名高い後楽園の鶴を眺めていて思いついた、マシュマロに黄身餡を入れた和洋折衷の創作菓子です。ハイカラなお菓子として明治の時代に評判になったこのお菓子を四代目下山和己社長は守り続け、さらにふわふわとした食感を長持ちさせるためにFFC元始活水器を導入して原料の水質を改善したそうです。また、製品は100%自社製造で、食品添加物の使用は極力控え、合成着色料は使っていないとのこと。原材料にもこだわり、一例を挙げると、FFCテクノロジーによる鶏卵の生産に取り組む笠岡市の采女ファームの卵や西粟倉村の油職人、大林由佳さんの手絞り油を仕入れています。現地まで視察に行く労も惜しまないそうで、高価な原材料を使って大丈夫かと心配する声も社内にはあるそうですが「おいしさのためなら仕方がない。こだわり過ぎて儲からないけれど、体にいいものしか使いたくない。」とおっしゃるお母様からは、商品に対する自信が伝わってきます。

 桃太郎大通りに面したお店は観光客が後楽園を訪れた際に立ち寄るには丁度よく、お客様にお茶をお出しして、しばし談笑に耽ることも多いという。後日、試食に頂いたお菓子がおいしかったから送ってほしいという連絡を受けることもよくあるそうだ。

 「岡山はいいところで、お菓子もおいしいと知ってもらいたい。岡山の良さが伝わればまた来てもらえる。そうなれば岡山が活気づく。私ひとりでも小さなさざなみをおこしていきたい」と華奢な体で力強く話してくれました。

 こだわりのお菓子を求めるお客様から選ばれるお店だと確信しました。岡山にお越しの際には是非ともここにお立ち寄り下さい。

 岡山県菓子工業組合事務局・萱野美香