埼玉県菓子店

2015.09.17

㈲西間堂本舗

大きく変わる交通事情に合わせた販売方法

ゆずかすていら 青淵 今回わたしが訪れたのは、埼玉県北部の都市深谷市です。

 深谷市と聞くと、多くの方が「あ、深谷ネギの…」と、言うくらいネギが有名ですが、深谷市で忘れてはいけない方が、第一国立銀行の初代頭取であり、日本資本主義の父と言われた渋沢栄一翁です。その栄一の生家の近くで御商売をなさっているのが西間堂本舗さんです。

 旧家の屋敷内には必ず植えてあったという深谷特産の柚子を使って作られた『ゆずかすていら 青淵』は、西間堂さんの看板商品で、渋沢栄一の雅号『青淵』から名付けられたそうです。

 開業されたのは昭和6年で、現在西倉郁夫さんが三代目を継がれております。

 郁夫さんとは青年部の部会で、年に何度かお話しする機会がありますし、同じ時期に家業を継いだ者同士として、今どの様にして菓子を売っているのか、失礼な質問と思いましたがお聞きしてみました。

 バブル崩壊から東日本大震災、日本の景気が低迷する中、深谷市内でも一軒、二軒とお店を閉められるお菓子屋さんが増えてきたそうです。西間堂さんも売り上げが少しずつ減っていく中、どうやったら売れるか?(売り方?・売る場所?)日夜考えていた時、ある方の紹介で高速道度のサービスエリアでの販売の話があり、少しでも販路の拡大につながればとの思いからお受けしたそうです。

 最初は商品カルテなど、今まで経験のない事で少し手間取ることもあった様ですが、現在は11ヶ所のサービスエリアで西間堂のお菓子を販売しておられるとの事。売り方は、お土産用の売り場で箱入りの菓子を売るのではなく、レジ近くのスペースで饅頭一個○○円という形で売っているそうです。

 「それで、利益は?」と御聞きすると、入っているサービスエリアのほとんどが、首都高速に近いサービスエリア、首都高にはトイレがないので大型バスをはじめ、多くの車が首都高に入る前、又通過した直後にトイレタイムで利用する。その時に「ちょっと甘い物でも」と、お買いになるお客様はたくさんいらっしゃるし、リピーターになって頂いた方も大勢いるそうです。そして何よりお土産品と競争する事がない。

 最近では上里町からの依頼で、上里小麦100%使用でマスコットキャラクターを模した『こむぎっちまんじゅう』を関越道の上里SA限定で販売するなど、地域の特色を活かした商品作りにも積極的に取り組んでおられます。

 全菓連青年部関東・甲信越ブロック長・内ヶ嶋修

店舗データ

西倉郁夫さん㈲ 西間堂本舗
深谷市起会141-1
電  話 048-571-0983
営業時間 午前8時から午後6時
定 休 日 水曜日