高知県菓子店

2015.09.17

和菓子処 一福

お菓子を買っていっぷく

川渕豊宏さんと奥さん 高知市は8月9日から4日間〝第62回よさこい祭り〟が開催されました。まず、8月9日に前夜祭と共に納涼花火大会で開幕し4000発もの花火が打ち上げられ夜空を彩りました。8月10日~11日は祭り本番で205チーム約18,000人の踊り子が全国各地から集結し、市内16演舞場で競演。晴天にも恵まれ、色とりどりの衣装を身にまとった各チームが猛暑をものともせず踊りつくしました。最終日の12日は全国大会が行われ後夜祭をもって祭りが終了。今は、高知城下(高知市内の街中)が祭り一色に染まった4日間を経てお盆も過ぎ、〝いっぷく〟の感があります。

 さて、高知市中心部から20分位、南へ桂浜街道を行ったところに横浜新町の団地があります。その中心の道路沿いに〝和菓子処 一福〟というお店があり、店主は川渕豊宏氏で平成2年4月に開業。創業者になります。川渕氏は大手の菓子会社で20年務め、工場長(取締役)を歴任し退職された方で、私はその当時から懇意にしてもらっており、約30年余りのお付き合いをさせていただいております。退職後に自分で〝お菓子の店〟を持ちたい(経営したい)という思いから店を出し、当初は菓子の製造と甘味処として喫茶を併用した店舗づくりをしておりました。本人は、経営の理論とか菓子のレシピがわかっていても菓子の職人ではなく、大変苦労したとの事です。川渕さんは「初めは菓子職人さんを雇い、夫婦一緒に製造技術を習いながら勉強に励んだものです」とおっしゃっておられ、またご夫婦二人三脚で夜中1時2時位まで勉強に勤しみ製造したと当時を振り返りつつ語ってくれました。

 平成15年頃からは息子さんである和宏氏が入社し、2代目として親子で製造に力を入れ、進物用菓子として〝蔵もち〟や〝ほっこりいも〟等の商品を開発。

 また、季節菓子として〝わらび餅〟を人気商品に育て上げています。2年前から製造部門が手狭になったとして、喫茶をやめて製造場所を拡大するべく店舗を改装しました。新しい商品の開発にも取り組み、〝黒糖しょうがカステラ〟を出して頑張っています。

 川渕さんは「私は、高知特産の食材であるしょうがや柚子、柑橘類を使用した商品をメーンにしたいんです」と力強く語っておられました。

 創業25年目を迎え、川渕氏・息子和宏氏両夫婦によって売れ筋商品である季節の上生菓子、羊羹、焼き菓子など製造直販に力を注いでいる姿は〝和菓子処 一福〟さんがこれからますますご発展されるように感じ、お店を後にしました。更なる活躍が楽しみです。

 高知県菓子工業組合事務局長・森下広和