宮城県菓子店

2015.07.15

甘陣本舗 〝姉妹で力をあわせて…〟

震災報告 石巻偏

店主・千葉寿子さん 2011年3月11日東日本大震災が起きたとき、石巻市街東南に位置し、石巻港に近い店舗「甘陣」(店主・千葉寿子さん)におりました。今まで経験したことの無い大きな揺れに心配した近所の人達がお店の前に集まって来たので、皆で近くの高台に避難しました。その場所は海が見えないので、こんなに大きな津波が来ているとは知らないで一晩を過ごし、次の日店舗の見える所まで降りてきて被害の大きさにびっくり、店舗1階の天井近くまで泥や瓦礫、そして3,4台の車で家の前が塞がれており小さい力ではどうすることも出来ませんでした。それから2ヶ月を掛けて掃除をし、店舗で使っていた冷蔵庫やミキサー等を起こして洗い流し電気屋さんに使えるか見てもらいました。運よく機械類に電気が通り使えることが分かりホットしました。

 主人の命日(5月10日)に合わせてオープンすると決め無我夢中で器具を揃え主人が考案した「赤飯まんじゅう」を作り、何も無い状況で避難生活をしている方々や応援に来て下さっている方々の少しでもお力になればと原材料のある限り妹さんと毎日作って喜ばれたそうです。

赤飯まんじゅう(下)、生姜ぶかしまんじゅう(上左)、しろ蒸かしまんじゅう(上右) 現在は、初代(17年前にご逝去)が残してくれた「赤飯まんじゅう」を妹さんと二人で大切に守り、尚且つ日々の研賛を重ねて考案した「しろ蒸かしまんじゅう(栗入り)」「生姜入りまんじゅう」等を製造販売、地域の方々に震災前と同じ様にご愛顧頂き感謝でいっぱいです。 

 又被災後しばらくして兵庫県神戸市在住の方が数回訪れ、励ましと応援をして下さり本当に心強く思いましたとおっしゃっておりました。

 御姉妹これからも元気に邁進して頂きたいと願いつつお暇しました。

 宮城県菓子工業組合・佐藤あや子