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福岡県菓子会館に思いを馳せる

リニューアル工事竣工

菓子会館 昭和55年10月撮影 「菓子」「饅頭」は、人の一生のさまざまな行事に欠かすことができません。

 母体に宿った小さな命を祝う「着帯の祝」に始まる、人と菓子の関わりは深く、それは、誕生・入学・卒業・結婚・還暦・賀寿・さらには、新築・祭りに代表され、そして法要をも飾ります。

 そんな菓子と人との関わりが、現代社会に目を向けると、いささか薄れつつあり、危機感を覚える今日この頃ですが、この衰退の波に講ずる術を見出すのに苦慮しているのも事実で、我が組合においても喫緊の課題ではないかと思えてなりません。

菓子会館 平成27年3月撮影 それはさておき、組合の現状を踏まえ、これからの組合運営を、スムーズに進めるためにはと、三役会で熱慮の結果は、先輩諸氏からの遺産である「福岡県菓子会館」が、既に築三十五年を経過、しかも十年前の大地震で各所にゆがみが出ているので、かなりの投資は覚悟の上で、将来を見据え、この際、思い切ってリニューアルが最善の方策だとの結論に至りました。そこで早速、理事会に諮り、直ちに対策委員会を結成して、丸山理事長が委員長を勤め、慎重討議を重ねること幾度、ある委員から、この機会に1・2階の賃貸スペースを導入してはとの提案もあり、合わせて採択し、ようやく衆議一決。即理事会での承認を受け、工事に着手、この3月末に竣工の運びとなりました。

 なお、今後、組合員の減少が予測されるので、当然それは収入減にもつながることから、今回新規導入の賃貸による家賃収入は、組合運営にも大きく寄与するものと期待を膨らましております。

 この先達の苦心、努力の結晶である貴重な財産の、有効活用は、次世代へ引き継ぐ大事な課題であり、そして責務でもあり、その活動に悦びを感じながら、日々、会館の歴史に思いを馳せ、業務に勤しんでおります。

 福岡県菓子工業組合専務理事・坂本伯朗

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