富山県レポート

2015.04.15

富山に春を運んでくれる北陸新幹線

3月14日開業

きときと市場とやマルシエ 富山・東京間を最速2時間8分でむすぶ北陸新幹線が三月一四日に開業しました。開業の当日、富山の空は昨日の小雪模様から一転、快晴となり、立山連邦は雄々しい姿を表して県民共々喜びを分かち合っている様に思えました。

 1965年に北周り新幹線構想が浮上してから半世紀。全国各地に次々と整備されていく新幹線を横目に、冬は雪に閉ざされどんよりしたくらいイメージの北陸に何時新幹線が来るのか、半信半疑の日々が続いていただけに、開業となった前後の数日はラジオ・テレビ・新聞マスコミ各社は異常と思えるくらいの新幹線フィーバーに沸きました。平成二七年春の新幹線開業が見えてきたころからさかんに行政から菓子業界に新製品開発の要望が出てまいりました。富山らしいデザイン、県産素材使用品、くすりの富山から連想される食薬スイーツ、女性目線のお土産等、補助金・助成金が付いた企画が次々に出され、それなりに多くの新製品が開発され現在店頭に並んでいます。

 又、新装なった富山駅新幹線高架下ショッピングセンター「きときと市場とやマルシエ」には県内二〇店舗の菓子店がお店を構えました。ショーケースには、県内産ケヤキ無垢材を使用し、腰回りに県内高岡銅板を張り付け、行灯には八尾産和紙・立山杉を使用し、銘々皿等には富山特産品「ガラス工房」の作家達とコラボし、各お菓子に合わせて製作して頂いた物を配置し、お客様をお迎えしております。

 県内の組合活動を考える時、少子高齢化での後継者不足、その為年々減少する組合員、簡素化される祭事・行事で減り続ける注文菓子、お先真っ暗な中での「新幹線開業」は『富山にもやっと春がやってきた』と期待が膨らみます。

 新幹線のおかげで、県内には観光客が倍増、120億円の経済波及効果等と言われ、首都圏でもデパートやショッピングセンターで「北陸フェアー」がさかんに企画されています。今まであまり日の当らなかった北陸・富山に視線が集まるこれから1年が正念場です。組合員1人1人がよりよいお菓子作りに励み、富山の良さを盛り込み、食の安心・安全に心がけ、組合員各お店に春がやってきますように念願いたしております。全国の組合員の方々も是非この機会に新幹線に乗って富山にお越しください。お待ちしております。

 富山県菓子工業組合理事長・田中健一