家計調査で見たお菓子の消費状況

家庭における菓子の消費状況

家庭における菓子の消費状況を、平成30年の家計調査(総務省統計局)からみると、1ヶ月で4,919円、1年間で7万円より若干多い支出となっています。
昭和35年からの推移を見ると、平成に入るまで、所得の上昇や物価の上昇もあって、消費支出や食料・菓子購入費は大きく伸びています。

しかし、平成に入ってからは、平成2年をピークに減少に転じました。この大きな要因は、デフレによる物価下落の影響もあるでしょうが、限られた収入の中でインターネットなどの通信費、学習塾などの教育費等が大きく増加し、その皺寄せが食料にきているのではないかと推測されます。

この結果もあって、消費に占める食料の割合(エンゲル係数とも言います)は、昭和35年の41%から平成22年には23%を切る水準まで減少し、ここ数年は25%台で推移しています。お菓子も同様に、昭和35年の2.2%から平成12年頃に1.4%まで減少しましたが、令和元年には2.0%まで回復しました。

しかし、面白いのは食料に占める、お菓子の年間消費支出の割合です。上の表の右欄の2列は、食料の中の菓子の割合を示したもので、用途分類と品目分類と二つの数値が並んでいます。いずれもバブル崩壊後の平成12年頃には落ち込みが見られますが、全体としては緩やかな上昇を続けており、食料費全体の動きとは異なった動きとなっています。

ちょっと面倒ですが、ここで、家計調査の用途分類と品目分類との違いを説明しておきましょう。

◎「用途分類」とは、家庭で食べるために購入した額です。(消費した額)
◎「品目分類」とは、食べる・食べないにかかわらず買ったお菓子の額です。(購入した額)

用途分類は、お菓子の消費額、品目分類は、お菓子の購入額とでもいえるでしょう。

◎消費額と購入額の違いって?

皆さん、よそのお宅にお伺いするとき、お土産を持っていきますね。お土産に、お菓子を買うことが多くありませんか。日本は、贈答文化の国です。お菓子は、贈答品でよく使われます。贈答品として、お菓子が買われた場合、品目分類ではお菓子として計上されますが、用途分類では交際費等として計上されます。

さて、自分の家で食べるお菓子の消費額(用途分類)をみると、食費の中での割合が平成20年頃までは、6%台のほぼ一定の数値を示しています。その後は緩やかではありますが上昇傾向にあります。これは、収入が低く、食費に沢山費やしていた時にも、所得が増え豊かになった時にも、お菓子は、私たちの食生活の中で一定の役割を持っていることが分かります。どんなときにも、お菓子は、生活の中でなくてはならないものです。お菓子は生活にうるおいをあたえるとは、まさに、お菓子の消費のこういう状況をいうのではないでしょうか。

この詳細については「贈答品とお菓子」ページをご覧下さい。

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