家計調査で見たお菓子の消費状況
家庭での菓子の消費状況を平成20年の家計調査でみてみると、1ヶ月で4,178円、1年間で5万円の支出となっており、食費全体の中の約7.1%を占めています。
昭和35年からの推移を見ると、平成年代に入るまで所得の上昇や、物価の上昇もあって消費支出や食費・菓子購入費は大きく伸びていますが、平成に入ってからは横這いどころか平成2年をピークに減少すらしています。
この大きな要因は、デフレによる物価下落の影響もあるでしょうが、限られた収入の中でインターネットなどの通信費、学習塾などの教育費等が大きく増加し、その皺が食費に寄せられたのが大きいのではないかと推測されます。
この結果もあって、消費に占める食費の割合(エンゲル係数とも言います)は、昭和35年の41%から、平成13年には23%と減少しました。
お菓子も同様で、2.2%から1.5%へと減少しています。
面白いのは、食費に占めるお菓子消費支出の割合です。
表の右の2行は食費の中の菓子の割合を示したもので、用途分類と品目分類と二つの数値が並んでいます。
ちょっと面倒ですが、ここで家計調査の用途分類と品目分類との違いを説明しておきましょう。
◎「用途分類」とは、家庭で食べるために購入した額です。・・消費額
◎「品目分類」とは、食べる・食べないにかかわらず買ったお菓子の額です。・・購入額
用途分類はお菓子の消費額、品目分類はお菓子の購入額とでもいえるでしょう。
◎消費額と購入額の違いって?
皆さん、よそのお宅にお伺いするときお土産を持っていきますね。お土産にお菓子を買うことが多くありませんか。日本は贈答文化の国です。お菓子は贈答品でよく使われます。贈答品としてお菓子が買われた場合、品目分類ではお菓子として計上されますが、用途分類では交際費等として計上されます。
さて、自分の家で食べるお菓子の消費額(用途分類)をみると、食費の中での割合が平成22年までは、6%台のほぼ一定の数値を示しています。収入が低く、食費に沢山費やしていた時にも、所得が増え豊かになった時にも、お菓子は私たちの食生活の中で、一定の役割を持っていることが分かります。生活が苦しいからといって、お菓子の消費を減らして他の食費に回すとか、飽食のなかで、和生菓子やケーキをより沢山食べるようになるというわけではないようですね。どんなときにもお菓子は、生活の中でなくてはならないものです。お菓子は生活にうるおいをあたえるとは、まさにお菓子消費のこういう状況をいうのではないでしょうか。
一方、お菓子購入額ですが、この割合は着実に増加しています。
この詳細については「贈答品とお菓子」ページをご覧下さい。

